實秀山 安養寺

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”願い事を叶えてくれる慈悲の深い仏”

この「聖観音菩薩」はものごと全てを見通して自由自在に衆生(すべての生ける物)を救い、あらゆる願い事を現世社会の人々のために実現してくれる現世利益の仏であります。ひかえめで、おだやかな慈悲の深い仏です。

『南無観世音菩薩』と称えるだけで、いろいろな苦悩を受けている人のところに来てくれ、窮地を救ってくれます。

またいろいろな望みを叶えてくれる仏です。

「聖観音菩薩」は大乗仏教のメインテーマとも言える「上求菩提(じょうぐぼだい)・下化衆生(げけしゅじょう)」の精神を最もよく表している菩薩です。「上求菩提・下化衆生」は悟りを求めると同時に現実の社会(衆生)の救済にも力を出すことです。仏教では自己を磨いて悟りを目指すことを「自利(じり)」といい、他の人の救済に力を尽くすことを「利他(りた)」といいます。

「自利」のみを追求する小乗仏教に対して、「自利」「利他」ともに重視するのが大乗仏教であります。まさに、それを象徴するのが「聖観音菩薩」です。「阿弥陀如来」になるために、人々を救う四十八の大願(阿弥陀四十八願)を立てて修行を続けた「法蔵菩薩」もまさに「上求菩提・下化衆生」そのものと言えます。

「阿弥陀如来」の「感無量寿経」や「法華経」の中の「普門品」(観音経)にある観音(「観世音菩薩」または「観自在菩薩」)は、この「聖観音菩薩」であり、「阿弥陀如来」の脇侍を努め、多くの人々の救済をする仏であります。